どうする? 「振興局」

昼を回って、原稿が宅配便で届けられました。新規が1点入っていましたが、修正原稿を含めてピーク時の1/4程度にまで減ってきています…まぁ、半分以上をすでにデータ納品していますし、年度末も押し迫ってきているのですから、当然といえば当然ですけどね。

数の少ない原稿ですから、新規を含めて半日強で全部片付いてしまいます。で、残りの時間は5月末納品予定のヘビー作業、早速赤字原本作りからスタートしますが…早くも壁に激突です。解説文中、「振興局」をどうしようかと。そうです、この4月から北海道にあった「支庁」と称する自治体群の名称は消滅し、「振興局」という名に取って代わられるのです。これの扱い、何せ初のケースなのでいまだに右往左往して社内的にも定まっていないのが実情。

もともと北海道では、「支庁の再編」と称して本当ならもっと大々的に行われるはずでした。しかし、既得権益やしがらみの打破が思うに任せなかったのか、結局「再編」と言うほど大きな変革にならず、一部の自治体において所属の変動が、また一部において固有名詞の変更が行われはしましたけど、実態としては上下関係も統廃合も生じず、数の上では全く同一の「振興局」へ移行という形に落ち着いてしまいました。

ただ、無問題と言うわけでもありません。だって、地図上に「空知総合振興局」だなんて文字、プロットするのはどう考えても変。今までの「支庁」は長い慣例があって違和感がなかったのかもしれませんけど、字面も長くなる今回の変更は必ずしも地図屋にとっては歓迎ではありません…仕事が増えると言う意味においてはありがたいですけどね、地図が汚れると言う点では承服しがたいものがあります。

結局、地図上では従来の「支庁」の文字を削除し、これを凡例にて「振興局名を示す」と明示する抜け道で今回はしのぐことに。唯一名称変更のあった網走は、文字列が長くなるのは仕方ありません、海洋名と一緒くたになりますけど仕方ありません、ロシアの地名と同一になってしまうけど仕方ありません、「オホーツク」とだけ色文字で表示します。地図はそれで何とか解決策を見い出したのですが…。

解説文の修正は、ちょっとそう簡単にはいきません。何せ、すべての町名にしっかり明記されてしまっているのです、「**支庁」と。これ、しらばっくれたら絶対問題になるに決まっており、北海道内に限定しても膨大な量があるこれらの記述に、何らかの手を加えねばなりません。さしあたっては、前後の文脈を見つつやっぱり地図同様に「**支庁」の部分をそっくり削除…に落ち着きそう。ここへ「**振興局」として置き換えてしまうと解説がどうも脱線しているように見え、ユーザに誤解を与える可能性が高そうだからです。振興局=行政のひとまとまりという概念が醸成されるまで、北海道と郡名との間にはしばらく何も入れない方が無難な気がします。まぁ、最終的な判断は連休明け、各方面に相談して決定することになりますが、たぶんこの方向性が覆ることはないでしょうね…他に、常識的な線で一般ユーザの誰もが納得できるうまい表現が思い当たりませんし。

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