スカイアクセスに乗ってきた【長文】
山形の旅の記録が完結していませんが、取り急ぎ本日、先月開業しながら保留にしていた成田スカイアクセス試乗に行ってきました。
ひとこと…すごいです、スピード。スカイライナーは時速160キロなのでとにかく速くて当たり前ですが、アクセス特急(以下、アク特)の俊足ぶりもすばらしいです。残念ながら京成本線(従来線)の特急スジが20分間隔で入り込んでいる都合上、根古屋の信号所で10分も時間調整で止まる足踏み、制約の多いダイヤで仕方ないとは言え、返す返すも悔やまれます。
往路は、エア快-アク特の限定運用(北総線内でスカイライナーにスジ負けして追いつかれてしまうので、時速120キロを出せる車両の充当に限られます)から、2運用だけをこなす京急の車を意図的にチョイス。わずかに残されたクロスシートやカブリつき席に座ることのできる可能性が少しでもあるのなら…ということと、地下鉄内通過があること、さらには本日の浅草サンバカーニバルで可能性のあった混雑を避けることから、アクセス線経由成田空港行を相当手前の三田からつかまえます。カブリつき特等席には、京成の時刻表を広げた「それ系」とすぐ分かるのが陣取っていましたけど…どういうわけか日本橋で下車してしまい、以降は終点まで延々と特等席の前面展望を満喫。
押上を出てすぐ、線路脇で早速工事が始まっています。いやぁ、ここまで連立工事を真面目にやっているとは思いませんでした、すでに上下線ともに線路が仮線に遷移しています。一部が先行して高架化なった八広から荒川を渡った先でも、線路の移設にこそ進んでいないものの線路脇のあちこちで連立に必要な土地取得はどんどん進んでいます。立石の先にある曲線は速度制限を撤廃するつもりでしょうか、相当線路から離れたところまで取得が進んでおり、現在の線路敷を捨てて若干ショートカットを行う線形改良込みで行う模様。
青砥・高砂までは完全に助走区間で、いよいよ北総線に入って本領発揮…ではないのですね。ここ、北総線都心直結を最後まで拒み続けた地域であり、どうも騒音の絡みで沿線との取り決めでもあるのか、制限速度が時速50キロ程度に設定されています。線路がそこまで減速を要求するほど悪いわけでも、また閉塞にひっかかるほど運転間隔が詰まるでもありませんから、それくらいしか原因が思いつきません。この措置はどうも、車種の例外なく行われているようで、復路の俊足自慢のスカイライナーでさえ、江戸川渡って大減速を強いられています。まぁ、高砂の取り付けは急曲線+急勾配なのでどのみち、トップスピードで突入したら絶対に脱線するでしょうけど。
その後の走りは、見事でした。矢切で都交の北総線一般運用車を全く遠慮なくブチ抜きます…従来の北総線では基本的に行われていなかった追い抜きを、ほぼトップスピードで、しかも地下駅でやるのですから迫力満点。その後も、一般車両なりの細かな速度制限はあるもののトップスピードに乗っかり続ける時間の長さはとにかく圧巻で、単調な沿線の車窓を差し引いても、京急に乗るのよりもはるかに血流がよくなります(^_^;; 駅ごと改築を施した東松戸や新鎌ヶ谷はもちろん、その他の部分でもカントかさ上げや線路移設、分岐省略など細かい改良が加えられ、以前も110走行を堪能できていた路線がさらにパワーアップした感じです…110と120、体感的にかなり違いますね。
ただ…恐らく北総線全般に言えることですけど、建設当初に120とか130といった高速を、あまり意識していなかったはず。現実に、一般車両である京急の車でさえトップスピード120まで引っ張ると、結構気になる揺れを感じます。曲線や線路の改良は行ったのでしょうけど、例えば道床のつき固め直しや路盤の厚み増しなどはそれこそ本線をビタ止めしないとできない工事のはずで、今回の改良工事ではそこにまで手をつけていなさそう…スカイライナーでも感じた同じ揺れは、その裏返し作用と思われます。
印旛に新設された引き上げ2線の脇に2本、真新しいスラブのコンクリ直結軌道が延びています。アク特の場合、ここを境に特に最高速度が変わることはないのですけど、乗り心地は明らかに変わります…同じ車で同じ運転士なのに、全然揺れない。あと、左右に張り付いていた併走道路も消えて眺めが広くなります…工事は行われていて道路の延伸計画もあるようですが、竣工は当分先になりそう。そのうち印旛沼が左手に見えてきて、成田空港へ着陸する飛行機が遠望できるようになります。知り合いに車を走らせてもらって通った、懐かしの「直訴道」もすぐ近くを。成田湯川が接近すると、信号がフリックしています。ホームのある待避側へ逃げるためで、停車後何分もせずに通過本線の信号現示がG→GGに。トップスピード時速160キロに乗りまくったスカイライナーの通過で、車体を大きく揺すられます…感覚は新幹線そのもの。そうか、こいつに尻を突かれ、追いつかれまいと湯川まで結構必死で走って逃げてたのね、お疲れさん。
スカイライナーの超高速を裏付けるかのように、信号はあっという間にYG→G現示になり、3分停車ののち出発。先ほどと異なり単線になりますが…上下合流点、車両2両分の長さは楽にあろうかという超鋭角分岐に唖然。これ、高崎にある上越・長野の新幹線分岐で用いられているものと同等だそうで…非減速のままスカイライナーがぶっ飛ばせるわけです。をぉっ、先を見れば成田線から、NEXが接近して隣に並ぼうとしているではありませぬか! こりゃあ、いいカモが現れたわぁ…と喜ぶのもつかの間。まず向こうは併走路盤に取り付いて超絶に加速を始め、なかなかお尻を捉えられません。しかも…前方にYG現示がぁー! No~!! あえなく失速し、根古屋では待っていた対向のアク特と離合。ここではさらに本線側とのスジ調整も加わって、逆に対向する上りのNEXとも離合する始末。そうか、高速を超えてすぐのところね…地図屋的に、このロケーションは要チェック。
成田空港には、新設・増設された1番線、壁向こうの別ホームへ。制約多い中で、ホームを使い分けているとしたら見事なもの。従来線は、さらに中間改札を挟んでホームへ向かうように改められています…都心直結はスカイアクセス経由を推奨し、誘導する現象。セキュリティチェックを抜け、知り合いと合流し帰りのスカイライナー座席を確保の上飛行機見物を1時間弱ほど。ピーカンならば暑くてやってられないところ、適宜日が陰ってくれたので助かりました。
復路のスカイライナー、これも「専用ホーム」と称していました、きちんと使い分けている様子。ただ、車内整備があるので結構直前まで乗ることができずホームで待たされます。2ビルでどっかり乗車があり、いい乗りっぷりに。どうもその後も意気が上がらんなぁ、的走りをすると思っていたら、先ほどの信号所、通過にもかかわらずなぜか曲線待避側を通過しての対向のアク特と離合! 普通、これだけ高速を志向する路線ならいわゆる「一線スルー式信号管制」になっていてもおかしくないのだけれど、どうしたことでしょう。まぁでも、その後の走りはまさに「新幹線」。往路のカブリつきでその設備類は、高速志向のTXを上回るヘビーなものだという認識はあったものの、いざ高速列車に乗っかるとその迫力はすごいです。で、高速走行のまま湯川の分岐! をぉ、ほとんど揺れを感じないぞォ! ここで、本日の成田発羽田行の最終となる京急車を料理します。狂おしいばかりの高速走行はその後も続きますが、印旛などこの速度を前にあっという間。痛恨の時速30キロ分の減速を伴って印旛通過。でも、この後目立った大減速なきまま走り続けるので、速度ダウンによるかったるさは感じません。柴又の減速も、気になるほどの距離ではない上に高砂構内で線路を渡るために大減速を強いられるので、流れ的には仕方ないかなと思えるレベル。青砥から先の線路の悪さは以前も変わらないので、先ほどの高速走行がウソみたいなスローランに。日暮里で半分以上が下車し、上野へ。
結果的に地下鉄から余計に直通するルート取りをしたので、特急料金込みで往復3000円以上するブルジョワな日帰り旅になりましたけど、「損した」感はあまりないですね。あれだけの短縮効果を見せつけられ、あれだけのパワフルな走りとそれを支えるインフラを見せられたら、このお値段も仕方ないでしょう、って割り切れます。むしろ、数万単位かかる海外旅行のために利用するのがメインと考えるなら、この程度の出費でゴタゴタ抜かすな、とも思いますが…パスポートも持たない分際で、偉そうですけどね。
はるか遠い千葉の奥地まで、お付き合いくださったOさん、お話の中でもいろいろ学習できました、ありがとうございました。
ひとこと…すごいです、スピード。スカイライナーは時速160キロなのでとにかく速くて当たり前ですが、アクセス特急(以下、アク特)の俊足ぶりもすばらしいです。残念ながら京成本線(従来線)の特急スジが20分間隔で入り込んでいる都合上、根古屋の信号所で10分も時間調整で止まる足踏み、制約の多いダイヤで仕方ないとは言え、返す返すも悔やまれます。
往路は、エア快-アク特の限定運用(北総線内でスカイライナーにスジ負けして追いつかれてしまうので、時速120キロを出せる車両の充当に限られます)から、2運用だけをこなす京急の車を意図的にチョイス。わずかに残されたクロスシートやカブリつき席に座ることのできる可能性が少しでもあるのなら…ということと、地下鉄内通過があること、さらには本日の浅草サンバカーニバルで可能性のあった混雑を避けることから、アクセス線経由成田空港行を相当手前の三田からつかまえます。カブリつき特等席には、京成の時刻表を広げた「それ系」とすぐ分かるのが陣取っていましたけど…どういうわけか日本橋で下車してしまい、以降は終点まで延々と特等席の前面展望を満喫。
押上を出てすぐ、線路脇で早速工事が始まっています。いやぁ、ここまで連立工事を真面目にやっているとは思いませんでした、すでに上下線ともに線路が仮線に遷移しています。一部が先行して高架化なった八広から荒川を渡った先でも、線路の移設にこそ進んでいないものの線路脇のあちこちで連立に必要な土地取得はどんどん進んでいます。立石の先にある曲線は速度制限を撤廃するつもりでしょうか、相当線路から離れたところまで取得が進んでおり、現在の線路敷を捨てて若干ショートカットを行う線形改良込みで行う模様。
青砥・高砂までは完全に助走区間で、いよいよ北総線に入って本領発揮…ではないのですね。ここ、北総線都心直結を最後まで拒み続けた地域であり、どうも騒音の絡みで沿線との取り決めでもあるのか、制限速度が時速50キロ程度に設定されています。線路がそこまで減速を要求するほど悪いわけでも、また閉塞にひっかかるほど運転間隔が詰まるでもありませんから、それくらいしか原因が思いつきません。この措置はどうも、車種の例外なく行われているようで、復路の俊足自慢のスカイライナーでさえ、江戸川渡って大減速を強いられています。まぁ、高砂の取り付けは急曲線+急勾配なのでどのみち、トップスピードで突入したら絶対に脱線するでしょうけど。
その後の走りは、見事でした。矢切で都交の北総線一般運用車を全く遠慮なくブチ抜きます…従来の北総線では基本的に行われていなかった追い抜きを、ほぼトップスピードで、しかも地下駅でやるのですから迫力満点。その後も、一般車両なりの細かな速度制限はあるもののトップスピードに乗っかり続ける時間の長さはとにかく圧巻で、単調な沿線の車窓を差し引いても、京急に乗るのよりもはるかに血流がよくなります(^_^;; 駅ごと改築を施した東松戸や新鎌ヶ谷はもちろん、その他の部分でもカントかさ上げや線路移設、分岐省略など細かい改良が加えられ、以前も110走行を堪能できていた路線がさらにパワーアップした感じです…110と120、体感的にかなり違いますね。
ただ…恐らく北総線全般に言えることですけど、建設当初に120とか130といった高速を、あまり意識していなかったはず。現実に、一般車両である京急の車でさえトップスピード120まで引っ張ると、結構気になる揺れを感じます。曲線や線路の改良は行ったのでしょうけど、例えば道床のつき固め直しや路盤の厚み増しなどはそれこそ本線をビタ止めしないとできない工事のはずで、今回の改良工事ではそこにまで手をつけていなさそう…スカイライナーでも感じた同じ揺れは、その裏返し作用と思われます。
印旛に新設された引き上げ2線の脇に2本、真新しいスラブのコンクリ直結軌道が延びています。アク特の場合、ここを境に特に最高速度が変わることはないのですけど、乗り心地は明らかに変わります…同じ車で同じ運転士なのに、全然揺れない。あと、左右に張り付いていた併走道路も消えて眺めが広くなります…工事は行われていて道路の延伸計画もあるようですが、竣工は当分先になりそう。そのうち印旛沼が左手に見えてきて、成田空港へ着陸する飛行機が遠望できるようになります。知り合いに車を走らせてもらって通った、懐かしの「直訴道」もすぐ近くを。成田湯川が接近すると、信号がフリックしています。ホームのある待避側へ逃げるためで、停車後何分もせずに通過本線の信号現示がG→GGに。トップスピード時速160キロに乗りまくったスカイライナーの通過で、車体を大きく揺すられます…感覚は新幹線そのもの。そうか、こいつに尻を突かれ、追いつかれまいと湯川まで結構必死で走って逃げてたのね、お疲れさん。
スカイライナーの超高速を裏付けるかのように、信号はあっという間にYG→G現示になり、3分停車ののち出発。先ほどと異なり単線になりますが…上下合流点、車両2両分の長さは楽にあろうかという超鋭角分岐に唖然。これ、高崎にある上越・長野の新幹線分岐で用いられているものと同等だそうで…非減速のままスカイライナーがぶっ飛ばせるわけです。をぉっ、先を見れば成田線から、NEXが接近して隣に並ぼうとしているではありませぬか! こりゃあ、いいカモが現れたわぁ…と喜ぶのもつかの間。まず向こうは併走路盤に取り付いて超絶に加速を始め、なかなかお尻を捉えられません。しかも…前方にYG現示がぁー! No~!! あえなく失速し、根古屋では待っていた対向のアク特と離合。ここではさらに本線側とのスジ調整も加わって、逆に対向する上りのNEXとも離合する始末。そうか、高速を超えてすぐのところね…地図屋的に、このロケーションは要チェック。
成田空港には、新設・増設された1番線、壁向こうの別ホームへ。制約多い中で、ホームを使い分けているとしたら見事なもの。従来線は、さらに中間改札を挟んでホームへ向かうように改められています…都心直結はスカイアクセス経由を推奨し、誘導する現象。セキュリティチェックを抜け、知り合いと合流し帰りのスカイライナー座席を確保の上飛行機見物を1時間弱ほど。ピーカンならば暑くてやってられないところ、適宜日が陰ってくれたので助かりました。
復路のスカイライナー、これも「専用ホーム」と称していました、きちんと使い分けている様子。ただ、車内整備があるので結構直前まで乗ることができずホームで待たされます。2ビルでどっかり乗車があり、いい乗りっぷりに。どうもその後も意気が上がらんなぁ、的走りをすると思っていたら、先ほどの信号所、通過にもかかわらずなぜか曲線待避側を通過しての対向のアク特と離合! 普通、これだけ高速を志向する路線ならいわゆる「一線スルー式信号管制」になっていてもおかしくないのだけれど、どうしたことでしょう。まぁでも、その後の走りはまさに「新幹線」。往路のカブリつきでその設備類は、高速志向のTXを上回るヘビーなものだという認識はあったものの、いざ高速列車に乗っかるとその迫力はすごいです。で、高速走行のまま湯川の分岐! をぉ、ほとんど揺れを感じないぞォ! ここで、本日の成田発羽田行の最終となる京急車を料理します。狂おしいばかりの高速走行はその後も続きますが、印旛などこの速度を前にあっという間。痛恨の時速30キロ分の減速を伴って印旛通過。でも、この後目立った大減速なきまま走り続けるので、速度ダウンによるかったるさは感じません。柴又の減速も、気になるほどの距離ではない上に高砂構内で線路を渡るために大減速を強いられるので、流れ的には仕方ないかなと思えるレベル。青砥から先の線路の悪さは以前も変わらないので、先ほどの高速走行がウソみたいなスローランに。日暮里で半分以上が下車し、上野へ。
結果的に地下鉄から余計に直通するルート取りをしたので、特急料金込みで往復3000円以上するブルジョワな日帰り旅になりましたけど、「損した」感はあまりないですね。あれだけの短縮効果を見せつけられ、あれだけのパワフルな走りとそれを支えるインフラを見せられたら、このお値段も仕方ないでしょう、って割り切れます。むしろ、数万単位かかる海外旅行のために利用するのがメインと考えるなら、この程度の出費でゴタゴタ抜かすな、とも思いますが…パスポートも持たない分際で、偉そうですけどね。
はるか遠い千葉の奥地まで、お付き合いくださったOさん、お話の中でもいろいろ学習できました、ありがとうございました。
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