京成成田空港線<成田スカイアクセス>を、地図屋が斬る!
毎度お馴染み、「地図屋が斬る!」シリーズです。と言っても、新線区間で私が辻斬りするのでも、新型スカイライナーを私がダメ出しするのでもありません、念のため(-_-;;
今日、大注目の東京時刻表の発売日でした。昼休みに早速近所の書店で入手…まぁ、ダイヤや車両運用などの話題はヲタの方々がイヤと言うくらい論じていると思うので、そっち方面の話はなしにします、あくまでも「地図でどう表現するか」に徹しますね。
ここは、開業前からもう「例外のカタマリ」であるという認識はありました。それだけに、どのような表現を試みてもしっくりこないため、他社の動向を相当前から注視していました。まず私の目に触れたのはJTBの大型時刻表7月号。交通新聞社に先んじて、早速路線図にスカイアクセスが出現したのですが…ちょっとうなってしまう表現に。高砂から印旛まで、何と線路が増設されたかのようにもう1本、線が追加されています。しかもご丁寧に、空港アクセス特急(成田湯川以遠の新線区間発着となる一般列車)が停車する駅タマにだけ、追加線を飲み込ませています。
高砂~小室は文句なしに北総鉄道の路線で、ここが第一種の事業免許を握っています。で、その先印旛までは北総鉄道は「第二種」の存在に格下げとなり、影の存在として第三種事業の「千葉ニュータウン鉄道」なる会社が出現してきます。が、どこを見てもこの会社の存在はほとんど日の目を見ていませんし、現実に利用客も印旛までは北総という認識でいるでしょうから、ここまではそんなに問題は起きません。逆に、影の存在のはずの会社が出しゃばってしまって訳分からなくなりかけているのが、神戸高速鉄道なのですけどね。
ところが、この先新規開通区間について京成が「第二種」を握った(からには、影の存在である第三種の会社もきちんと存在します)ことで話がややこしくなりました。成田まで一直線の最短ルートを経由するために、前述の高砂~小室~印旛間も京成の電車が堂々と走れるよう免許取得状況が見直されました。結果、高砂~小室間はガチンコの北総区間ながら、京成も第二種を主張する重複区間、小室~印旛間は既存第二種の北総に加えて京成が参入し、第二種事業の重複が生じる区間と相成りました。
JTBはこれを、別線を描いて表現したのですが…確かに、事業免許上・運行形態上は現況を的確に表現していると言えますけど、時刻表の索引図ってのはあくまでも「路線図」であって「系統図」ではないのですよね…山手線の池袋~新宿~大崎に2本も3本も線を描いて埼京線と湘南新宿ラインを表さないのはそのためです。これでは、一般の読者は大半が高砂~印旛間に全く新しい別の線路・ルートができて複々線になったと勘違いするはず。この表現が広く流布したら、正直地図屋としては困る、と思っていました。そこで今日、出現した東京時刻表…大いに気になっていました。
既存の北総(と認識されている)区間である高砂~印旛まで、何の変化ありません。その先、新規開通区間は京成色の線が延伸され、スカイアクセスの文字が躍っています。京成成田空港線の文字も普通に表示されているので、どうもこの区間は正式路線名、これで合っていそうな雰囲気。
我が意を得たり、な表現かと思いましたが…でも改めてそう表現された路線図を眺めると、「ダイレクトアクセス!」「大幅な時間短縮!」的インパクトは微塵も感じられない、没個性な仕上がりになっているとも言えますね。結局、やっぱり例外のカタマリなので、表現は各社ともなかなか苦心している様子がうかがえます。
え、我が社はどうしたかって? まぁ、ざっくり言うなれば東京時刻表路線図に限りなく近い表現です。北総鉄道をああだこうだ動かすわけにはいかないので、「成田スカイアクセス」の文字を印旛沼南側の新規開通区間に押し込めるように沿わせて丸くおさめています。会社別・系統別色分けは「アトラス」の性格上できないので、「私鉄」の線号が高砂からJR成田線との合流点まで、ぴちっと伸びた表現です。これ以上もこれ以下も、表現のしようがありません。縮尺レベル数十万分の1程度なら、逆にこれ以上詳述したら神経を疑われます…ヲタの仕業だなと(-_-;;
第一種区間への第二種併走、第二種事業の重複ともに前例が全くないわけではありませんでした。前者は清音~総社間やJR各社とJR貨物との関係に、後者は関西空港の橋部分にそれぞれ見られるレアケースがあったのです。ただいずれも単駅相互間、短距離であることや旅客・貨物の相違があるなどして、地図上の表現で大混乱する事態にまで発展はしませんでした。今回に続く例が今後表れるかどうかは未知数ですが、ワラワラ出てきたらまた改めねばならない事態も起きるやもしれません。
あと、自身で管理している全駅データも悩ましいですね。矢切とか白井とかは、空港発着列車は例外なくただの1本も止まりませんが、免許上はこの駅もきちんと京成が第二種として経由していることになっているはずで、実態とは異なっていてもこれら途中の通過駅に対しても「京成」を追加してやる必要がありそうです…このあたり、鉄道要覧に準じておかないと後からどうにでも解釈でき、自分で詰んでしまいますからね。
今日、大注目の東京時刻表の発売日でした。昼休みに早速近所の書店で入手…まぁ、ダイヤや車両運用などの話題はヲタの方々がイヤと言うくらい論じていると思うので、そっち方面の話はなしにします、あくまでも「地図でどう表現するか」に徹しますね。
ここは、開業前からもう「例外のカタマリ」であるという認識はありました。それだけに、どのような表現を試みてもしっくりこないため、他社の動向を相当前から注視していました。まず私の目に触れたのはJTBの大型時刻表7月号。交通新聞社に先んじて、早速路線図にスカイアクセスが出現したのですが…ちょっとうなってしまう表現に。高砂から印旛まで、何と線路が増設されたかのようにもう1本、線が追加されています。しかもご丁寧に、空港アクセス特急(成田湯川以遠の新線区間発着となる一般列車)が停車する駅タマにだけ、追加線を飲み込ませています。
高砂~小室は文句なしに北総鉄道の路線で、ここが第一種の事業免許を握っています。で、その先印旛までは北総鉄道は「第二種」の存在に格下げとなり、影の存在として第三種事業の「千葉ニュータウン鉄道」なる会社が出現してきます。が、どこを見てもこの会社の存在はほとんど日の目を見ていませんし、現実に利用客も印旛までは北総という認識でいるでしょうから、ここまではそんなに問題は起きません。逆に、影の存在のはずの会社が出しゃばってしまって訳分からなくなりかけているのが、神戸高速鉄道なのですけどね。
ところが、この先新規開通区間について京成が「第二種」を握った(からには、影の存在である第三種の会社もきちんと存在します)ことで話がややこしくなりました。成田まで一直線の最短ルートを経由するために、前述の高砂~小室~印旛間も京成の電車が堂々と走れるよう免許取得状況が見直されました。結果、高砂~小室間はガチンコの北総区間ながら、京成も第二種を主張する重複区間、小室~印旛間は既存第二種の北総に加えて京成が参入し、第二種事業の重複が生じる区間と相成りました。
JTBはこれを、別線を描いて表現したのですが…確かに、事業免許上・運行形態上は現況を的確に表現していると言えますけど、時刻表の索引図ってのはあくまでも「路線図」であって「系統図」ではないのですよね…山手線の池袋~新宿~大崎に2本も3本も線を描いて埼京線と湘南新宿ラインを表さないのはそのためです。これでは、一般の読者は大半が高砂~印旛間に全く新しい別の線路・ルートができて複々線になったと勘違いするはず。この表現が広く流布したら、正直地図屋としては困る、と思っていました。そこで今日、出現した東京時刻表…大いに気になっていました。
既存の北総(と認識されている)区間である高砂~印旛まで、何の変化ありません。その先、新規開通区間は京成色の線が延伸され、スカイアクセスの文字が躍っています。京成成田空港線の文字も普通に表示されているので、どうもこの区間は正式路線名、これで合っていそうな雰囲気。
我が意を得たり、な表現かと思いましたが…でも改めてそう表現された路線図を眺めると、「ダイレクトアクセス!」「大幅な時間短縮!」的インパクトは微塵も感じられない、没個性な仕上がりになっているとも言えますね。結局、やっぱり例外のカタマリなので、表現は各社ともなかなか苦心している様子がうかがえます。
え、我が社はどうしたかって? まぁ、ざっくり言うなれば東京時刻表路線図に限りなく近い表現です。北総鉄道をああだこうだ動かすわけにはいかないので、「成田スカイアクセス」の文字を印旛沼南側の新規開通区間に押し込めるように沿わせて丸くおさめています。会社別・系統別色分けは「アトラス」の性格上できないので、「私鉄」の線号が高砂からJR成田線との合流点まで、ぴちっと伸びた表現です。これ以上もこれ以下も、表現のしようがありません。縮尺レベル数十万分の1程度なら、逆にこれ以上詳述したら神経を疑われます…ヲタの仕業だなと(-_-;;
第一種区間への第二種併走、第二種事業の重複ともに前例が全くないわけではありませんでした。前者は清音~総社間やJR各社とJR貨物との関係に、後者は関西空港の橋部分にそれぞれ見られるレアケースがあったのです。ただいずれも単駅相互間、短距離であることや旅客・貨物の相違があるなどして、地図上の表現で大混乱する事態にまで発展はしませんでした。今回に続く例が今後表れるかどうかは未知数ですが、ワラワラ出てきたらまた改めねばならない事態も起きるやもしれません。
あと、自身で管理している全駅データも悩ましいですね。矢切とか白井とかは、空港発着列車は例外なくただの1本も止まりませんが、免許上はこの駅もきちんと京成が第二種として経由していることになっているはずで、実態とは異なっていてもこれら途中の通過駅に対しても「京成」を追加してやる必要がありそうです…このあたり、鉄道要覧に準じておかないと後からどうにでも解釈でき、自分で詰んでしまいますからね。
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