地図屋・仕事のつぶやき

アクセスカウンタ

zoom RSS 情報は、どこまで先取りするか…出版することの責任と冒険

<<   作成日時 : 2017/02/06 22:22   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

かつてここで書いたように思いますが、紙の地図はもう書店に並んでいる時点で古くなっています。だから売れないんだという話にもなりますが、そこへ話題を振ると私の飯の種はもうないと言われたも同然で悲しくなるので、あえて今回は深く突っ込みません。

当たり前ですが、印刷・製本・流通には相応の時間がかかります。データを締め切って印刷所へ送った後に判明した情報はもう盛り込むことはできないまま、地図が出来上がる…これは、もうどうしようもありません。紙地図・アナログの限界でもありますが、「そんなんだから時代遅れなんだろ!」となるべくお叱りを受けないよう、極力情報は盛り込もうとします。

この時期は年度末がジリジリ近づき、官公庁の「年度ごと予算」の関係もあってその年度内にできるものが続々と情報として挙がってくる時期でもあります。我々の手掛けている地図は主に一般図が多いため、ある特定のテーマに対して欄外注を設けて添え書きするというのは本来、あり方としてはあまりふさわしくありません。道路地図などには「○年春開通予定」とかいうカコミがあったりしますけど、あれは「道路」がメインだからこそ成り立つ類いのもの。普通の地図帳にそんな注意書きがあったら、明らかに不自然です。だからいきおい、確定情報が出たものを中心に反映していくことになるのですが…このやり方だとやはり、どうしても取りこぼしが発生します。

具体的に、今週中に再度印刷所にデータを入れねばならない案件を1つ抱えていますが、「今年度開通予定」とされている道路のうちいくつかが、今日の時点でもまだ開通の記者発表を出せていません。恐らくこれら、予定線のまま積み残さざるを得ないだろうと思っています。

年度内開通予定とされているものを、なぜ完成扱いで思い切れないか…それは冒険になってしまうからです。責任持って世にモノを出すにあたり、わずかでも「どうなるか分からない」ものをエイ、ヤー!で出してしまうのは、いかがなものかという思いが私の中にはあります。実際、できるとされていたものが期限にできなかったという事例が過去に複数あるんですよ…守りの姿勢を取りたくもなります。地図上に、本来あるべきものがないのは、上記のようにタイムラグなどやむを得ない事情もあるので、お客さまにはまだ説明のしようがあります。しかし、本来ないはずのものができてしまっている…すみません先読みし過ぎました、が社会的に通るでしょうか? 私はこれを「無責任じゃない?」と思うわけです。

実は、地図の総元締めでもある国土地理院自身が、(結構前ではありますが)1/2.5地形図で豪快に早とちりをやらかし、回収騒ぎを起こしています。今となってはその後、実際に完成してしまったので問題でも何でもありませんが、現在で言うところの「銚子連絡道路」をできてないうちに地図上で完成させて世に出してしまったことがあるのです。総元締めがこれを「回収」してるくらいなので、逆にこれをやからしたらこのくらいしないとダメなレベルとも言え、今回の地図もまた、煮え切らない部分を残して書店に並びます…。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
情報は、どこまで先取りするか…出版することの責任と冒険 地図屋・仕事のつぶやき/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる